クロスロード(災害対応カードゲーム) 

【クロスロードとは】

阪神・淡路大震災で神戸市議員が実際に直面した「災害対応のジレンマ」をカードゲーム化したもの。

ルールは、設問に対しYesかNoか決めるだけ。シンプルなシミュレーションで防災の心を育むことができます。

【効果】

  1. 災害を自分事ととらえ、様々な意見や価値観を参加者同士で共有できます。
  2. 災害対応には正解がなく、その時の状況によって判断が異なることを体験できます。
  3. 市役所の職員や市民、病院のスタッフなどいろいろな立場に立って考えることで、他者の理解を深めることができます。

 

対象年齢 :小学4年生以上

班分け  :1班5~7人(奇数にする)

実施時間 :45分×1コマ 50分×1コマ  

 

 

【必要物品 1班分】

・クロスロードセット

・問題作成シート

 


 

【学習指導案】

 クロスロードを授業に組み込むための、学習指導案を作成しました。

このフォーマットをもとに、各団体に合わせた調整・修正を加えてください。

ダウンロード
学習指導案(クロスロード).docx
Microsoft Word 16.0 KB

【問題例】

 

 Q:あなたは市役所の職員。3000人いる避難所で2000食を確保した。あなたはこの食料を配る?

Yes:配る No:配らない

 

Q:あなたは市民。我が家には3日文の保存食と水の準備がある。しかし、避難所では多くの家族が保存食や水を持ってきていない。

あなたはその食料をみんなに分け与える?

Yes:配る No:配らない

 

Q:あなたは被災した病院の職員。入院患者を他病院へ移送中、ストレッチャー上の患者さんを報道カメラマンが撮ろうし、腹に据えかねる。そのまま撮影させる?

Yes:させる No:させない

など

 


【作業手順 例】(45~50分×1コマ)

【導入】(10分)

 

ゲームの説明


5人がNoの同意見なので、青座布団をGet!

ひとりだけYesの意見なので、金座布団Get!

【展開】(20~30分)

 

(1)ゲームスタート

  1. 1人が設問を読み上げ、各自「Yes」か「No」かを決める。考える時間は5秒。Yes/Noカードを他にわからないように裏向きで出す。
  2. 一斉にカードをオープンし、その意見にした理由を順番に発表する。
  3. 多数意見には青座布団、1人だけちがう意見の場合には金座布団を配布する。
  4. 設問について話し合う。
  5. 多数意見、少数意見を踏まえてグループの意見をまとめる。

 

●ルール

  • ひとりの発表が終わったら拍手をする。
  • 自分とちがう意見でも否定しない。
  • 質問や「そういう考え方もあるんだ!」というリアクションは積極的に。
  • 金座布団を狙って、みんなの裏をかいてもOK。ただしきちんと理由を考えること。

(2)オリジナルの設問を作ろう

 

すべての設問が終わったら、ワークシートにオリジナルの3つ設問を作る。

実際に起こりそうな、判断の難しい状況がポイント。

 

その設問を発表し、みんなでYes/Noゲームを行う。


 【全体のまとめ】(10分)



クロスロードゲームは、こちらから購入できます。

 https://www.u-coop.net/kyodai/crossroad/crossroad.html

 


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