DIG(災害想像ゲーム) 

【DIGとは】

Disaster(災害)、Imagination(想像)、Game(ゲーム)の略です。

白地図の上にビニールをかぶせ、自宅や学校をマークした後に洪水浸水想定区域や津波浸水想定区域、土砂災害警戒区域などの他、避難すべき場所や病院、公園などの位置を書き込んでいくワークショップスタイルの教材です。

 

【効果】

  1. 自分たちの住む地域の特性が理解できます
  2. 自分たちの住む地域で起こりうる災害をイメージしやすくなります
  3. いざという時、近くに頼りになる人がいるか?近所に手助けが必要な人はいるか?などがわかります。
  4. 地図を使うことで、情報を共有しやすくなり、誰が見てもわかりやすいものができあがります。

 

対象年齢:小学4年生以上(学年混在でも可)

班分け   :1班4~6人

実施時間:45分×2コマ 50分×2コマ

 

 

【必要物品 1班分】

・学校周辺の地図

・丸型カラーシール

(5色・サイズ中)

・セロハンテープ

・マジック(8色)

・模造紙5枚

・透明のビニールシート2枚

・A4用紙20枚

・付せん(大)50枚

・プロジェクター

・スクリーン

ハザードマップ

(震度・津波・液状化など)

※ハザードマップは、各地域の役所にある防災課に問い合わせてください。 


 

【学習指導案】 

DIGを授業に組み込むための、学習指導案を作成しました。

このフォーマットをもとに、各団体に合わせた調整・修正を加えてください。

ダウンロード
学習指導案(DIG).docx
Microsoft Word 17.9 KB

【関連する教科と内容】

 

●小学4年

 社会 ・くらしを守る住みよい ・くらしをつくる

 理科 ・天気による気温の変化

 

●小5年

 社会 ・わたしたちの国土 ・わたしたちの生活と環境

 理科 ・台風接近、天気の変化 ・流れる水のはたらき ・川と災害

 

●小6年

 理科 ・土地のつくりと変化 ・地しんや火山と災害

 

●中2年

 保健 ・自然災害による傷害の防止

 


【作業手順例】(45~50分×2コマ)

【導入】(10分)

 

過去に起こった地震の被害の様子を写真や映像で見る。

自分たちの地域の被害想定を数字で見る。


【展開】(30~45分)

 

(1)町の基本情報を記入

・道路(高速):(太線)
・道路(国・県道):—(細線)
・鉄道(付せんに駅名を書き貼る):■■■
・川、海岸線:(青線)
・一時避難場所(公園):(緑丸)
・避難所:(青丸)

(家屋倒壊などで自宅に戻れない場合)
・広域避難場所:////(緑の斜線)

  


(2)各機関に丸シールを貼る

青シール:自宅/よく行く場所

黄シール:医療機関(病院・医療拠点)

赤シール:災害時要配慮者

(高齢者、乳幼児、妊婦、障害のある人など)


(3)ハザードマップの情報を色付けする

 

ハザードマップを見ながら、

・自宅や避難所周辺の想定震度を確認する

・津波浸水域を////で色付けする

・土砂災害警戒区域を////で色付けする


(4)危ないな、心配だな、と思うことをふせんに書いて貼っていく

 

例)

・家の近所や地域に自力で避難するのが大変そうな人はいるか?

・リスクのある場所に住んでいる人は?

 


※時間に余裕があったら

 

(5)避難ルートを考える

様々なケースを想定し、どのような行動をとればいいか、仕上げた地図を見ながらそれぞれ考える。

 

ケース1)自宅にいる時に大地震が起きたら?

ケース2)学校にいる時に大地震が起きたら?

ケース3)通学途中・外出中に大地震が起きたら?

 


【まとめ】(30分)

 

気づいたことや思ったこと、話し合ったことは模造紙に書いてまとめ、各班で発表する。

 

【全体のまとめ】(10分)



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