HUG(避難所運営ゲーム)
【HUGとは】
HUGは、Hinanzyo(避難所)、Unei(運営)、Game(ゲーム)の頭文字を取ったもので、英語で「抱きしめる」という意味も含んでいます。避難者を優しく受け入れる避難所のイメージと重ね合わせて名付けられたものです。
避難者の情報(年齢・性別・家族構成・持病など)が書かれたカードを、避難所となる体育館や教室をに見立てた紙の上に、適切に配置していきます。
トイレや炊き出しの場所、取材の対応など避難所で起こる様々な出来事にも対応します。
【効果】
対象年齢 :小学5年生以上(学年混在でも可)
班分け :1班6~8人
実施時間 :45分×2コマ 50分×2コマ
【必要物品 1班分】
・校舎配置図(体育館や教室、グランドなど平面図)
・付せん(大)50枚
・A4用紙20枚
・黒・赤マジックペン 2~3本
・セロハンテープ
・HUGカード(全250枚)
※静岡県のHPでお求めいただけます。
【学習指導案】
HUGを授業に組み込むための、学習指導案を作成しました。
このフォーマットをもとに、各団体に合わせた調整・修正を加えてください。
【関連する教科と内容】
●小学5年
家庭科 ・物を生かして住みやすく
●小学6年
家庭科 ・夏をすずしくさわやかに ・冬を明るく暖かく
・あなたは家庭や地域の宝物
●中学1年
保健 ・欲求やストレスへの対処と ・心の健康
●中学2年
保健 ・身体の環境に対する適応能力 ・至適範囲
・飲料水や空気の衛生的管理 ・生活に伴い廃棄物の衛生的管理
●中学3年
保健 ・傷害の発生要因 ・健康の成り立ちと疾病の発生要因
・生活習慣と健康 ・感染症の予防
・個人の健康を守る社会の取組
【作業手順】(45~50分×2コマ)
【導入】(15分)
(1)○×クイズで避難所の基本知識を学ぶ。
(2)過去の震災の時の、実際の避難所の状況を知る。
(3)HUGの説明・役割分担
等の様々な設定を確認後
に役割分担を決める。
【展開】(30~45分)
(1)練習&作戦会議
No.1~15のカードで練習を行い要領をつかむ。
カードを順次読み手から受け取り、体育館に配置していく。その際、通路や受付の場所も決める。
(2)本番開始!
読み手がNo.16以降のカードを次々と読み上げ、進行役に渡していく。
進行役と他のメンバーは、受け取ったカードに書かれた避難者を避難所敷地内に自由に配置していく。
配置に関してのルールは詳細には決めず、各々の自由な意見と発想で配置を行う。
敷地内配置図の配置例1
敷地内配置図の配置例2
掲示板の例1
掲示板の例2
【3】まとめ(30分)
班ごとにルールと対応に困ったことをまとめ、発表する。
【4】全体まとめ(10分)
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