子どもが自分で考えて行動する訓練 

 

従来の防災訓練は大人が指示し、誘導する形でした。

しかし、災害はどんな状況でも否応なしに起こります。

もし休み時間や放課後等、教員がいないときに災害が起こったら?

その時、子どもたちが自分で考え、行動できるようになるための実践的な訓練を行います。


予告なし!抜き打ち訓練

 

廊下、トイレ、体育館、音楽室、校庭など教室以外の場所で、どうやって自分の身を守るか、どこに避難するのがいいのかを子どもたちに自分で考えさせます。

抜き打ちのレベルとしては、実施期間(今週・今日)のみを告知します。

 

【次の実施では】

・教員にだけ開始を知らせておく

・子どもたちには訓練があることを知らせない

・教員にも知らせない

(管理者と担当のみ知っている)



二次・三次避難場所へ避難する

 

校庭が一次避難場所の場合、余震や津波など校舎に戻れる状況ではないことを想定し、二次または三次避難場所まで避難します。

その際に、先生からの指示は最低限に留め、子どもたちが自分で考えることを促します。

 

【次の実施では】

 「怪我人が校舎に残っている」など、別シナリオを加えます。



親子で通学路の危険をチェック

 

特に小学校入学して最初の引き渡し訓練の際に導入したいプログラムです。

通学路のルートの確認と合わせて、防災の視点で通学路を点検する。ブロック塀が崩れてきそうなところはないか、細い道や車の多い道を通るか、通学途中で地震がきたらどうするか、など気づいたことを書いて翌日提出してもらいましょう。

学級通信や保護者会などで意見交換できるとさらに良いです。



災害用伝言ダイヤル訓練

 

災害用伝言ダイヤル訓練は171の使い方を練習する訓練です。

学校側で、学校の電話番号とメッセージを登録し、保護者や子どもたちは自宅の電話や携帯電話から、メッセージを聞きます。それぞれの場所で参加できるので、保護者にも負担なく訓練が実施できます。

毎月1日と15日には無料で利用できるので、平日休日問わず実施できます。実施後のアンケートで参加率を確認すると良いでしょう。